スキル・コーチ
- kawashima
- 2022年2月28日
- 読了時間: 3分
バスケットボールにはスキルコーチというコーチがいる。バスケスキル(技術)を教えるのに特化したコーチで、アメリカではNBA、大学、高校、大概のチームにスキルコーチがいる。普通のアシスタントコーチが行うワークアウトの上に、それは学術的な生体力学、スキル習得論、付随したコオーディネーションなどの運動能力を伸ばすために必要な理論や知識、選手ごとに異なる得意な学習プロセス(視覚、聴覚、実働)、コーチングテクニック、スポーツ心理学などに精通している必要があるという。
例えば、シュート。これはただ打ってもそれだけで上達するのは一握りしかいない。それは、個人に合ったシュートフォームを指導されていない為だ。シュートの時に動かす関節の数を考えてみると、足首×2、膝×2、股関節×2、背骨、首、肩×2、肘×2、手首×2、指×10、合計24箇所。これだけの関節がボールを一つの方向へ飛ばすために一緒に連動して働かせる必要があり、身体の可動域は1人1人異なる。教えられる理想のシュートフォームは一つしかないが、身体の特徴に合ったシュートフォームは1人1人で違う。スキルコーチは、個人の身体に合わせてこの理想のフォームを崩して(調整して)いく。
「伝える」というコーチングスキルも難しい。それには各ドリルにおいてポイントを絞って伝える事が必要だ。その思考プロセスは
何: 一番伝えたい大切なポイントは何か?
何故: なぜそれが一番大切なのか?
どうなる: そのポイントを実行することで選手にとってどのような良い事があるのか?
例えば、『DFの姿勢を作る』というドリルでは、
一番伝えたいポイントは、背筋をまっすぐにしたまましゃがむ(他にもポイントはあるが)事であるとするならば、
次に何故大切なのか? 背中が丸まると背骨や腰を痛めやすい。そして最後に、
どうなる?(メリット)体幹部に力が入るからスピードが上がる。
といったふうにシンプルに表現していく。
膝が前に出ないように~、顔は正面をむいて~、重心はつまさきで~、みたいに一気に投げかけるともう習っている子供たちはパニックになる。顔が前を向いたら重心が後ろになり重心を直したら膝が出る。。。みたいな事になる。ポイントは一つ。一番大切なものをまずは理解してもらうようにしよう!
そして、具体的な指示を出して基準を統一。指示は具体的に。
重心を前の方にってどのくらい?
腰を落としてってどのくらい?
人それぞれ基準が違うので出来るだけ具体的な指示を出す。横から見た時に首の真下に膝が来るように。
足幅をあと10cm広げる。自分の肩幅よりも10cm広げる。上半身は45°の角度。等々。
この様に全ての指示を可能な限り具体的にしていく。
このマインド、財務のスキル習得にも通じる!?
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